「子供たちには世界に雄飛しろというが、その一方で故郷に戻ってこいとも言う。この辺のバランスが非常に重要なんだろうと思う」。こう話すのは16日午前のラジオ番組に出演した井戸敏三兵庫県知事だ。2015年に実施した国勢調査では、10年の前回調査に比べ兵庫県の人口が減少したことに触れて語った。

 経済がグローバル化する時代を迎え、豊富な経験を糧に子供たちには世界で活躍してほしいと親心を覗かせる。だが、それでは故郷から人口は流出する。「そんな中でどう兵庫県の発信力を高めるか、そうした世界との結びつきを考えると、兵庫に戻ってきて活躍してほしいと思うんだけどね」と複雑な心境を語った。

 井戸氏は兵庫県で減少した人口こそ前回調査に比べ5万人減と多いが、変化率で見れば増加した東京都なども含めて全国で18位と減り方は小さかったと指摘。だが、県内でも地域によってばらつきがあり、但馬地域と淡路地域では5%超の人口減だった。「農山村部の人口減は激しく、人口減対策、地域創生が不可欠と改めて感じた」とも述べた。